200戦練磨の達人

タイトルは、かつて古館伊知郎氏がF1中継をしていた頃パトレーゼの連戦記録を賞賛したフレーズ。
(古館語録はこちらを参考にしてね→http://homepage1.nifty.com/ken2mng/MiniCar/hurutati.htm)

今年クルザードが200戦を達成した。で、ふと、"現役で200戦選手がどのくらいかなぁ"と思った。シューミ・ルビーニョ・デビクルは確実だけど、その後ジャック・フィジコ・ラルフ・ヤルノあたりはどうか判らない。で、調べて見たのが下の結果。パトレーゼとアロンソは参考ね

パトレーゼ
    256戦(23-38才)

ミハエル
    239戦
バリチェロ
    223戦
クルザード
    202戦
フィジケラ
    168戦
ヴィルヌーブ
    161戦
トゥルーリ
    157戦
ラルフ
    154戦

アロンソ
    77戦(19-24才・現役)

こうしてみると、シューミが今年引退しなければ来年に参戦記録が塗り変わるんだねぇ。ルビーニョも後2シーズンはいけそうだからクリアしそうだ。

その後のフィジコ達はちょっと駄目っぽい…けど、アロンソライコネンあたりは行っちゃいそうな気がする。

って、考えると数字上でパトレーゼの記録は霞みそうだけど、実際にはやっぱ群を抜いてると思うんだよね。

まず、1シーズンのレース数。最近は1シーズン16〜19戦行われ、バーニーは20戦まで目論んでいる(まぁ、今のF1テスト事情を考えれば十分にクリアできそうだが、チームは反対している)。対して、パトレーゼの現役の頃は14〜16レース。

そして、現役年齢…実はパトレーゼもデビューした当時でみるとかなり若いデビューだったんだけど、今や20代前半は当たり前でアロンソみたいに二十歳未満でのデビューも珍しくない。1年18戦として15年で270戦、19戦として14年で266戦。二十歳でデビューして安定してシーズンを過ごして15年って35歳。まぁ、5年連続してシートを確保するのも難しい世界だけど、シートが得られる程の安定した実力があれば、パトレーゼの記録は難しくないんだねぇ。現代のF1では…。

アロンソなら今年で86戦、後9年位参戦すればクリアしちゃう。ってその頃まだ33歳だもんね。早くチャンプになったから後何年続けるかわかんないけど、33まで現役ってのは普通の話だもんね。

って、状況の違いから考えるとやっぱパトレーゼって凄いけど…。
よく考えて見るとシューミも凄いね、彼は91年途中でデビューだから選手生活15年で期間だけならパトレーゼに追いついている。ただ、シーズン途中デビューだったり出場停止があったり怪我で数レース欠場とかあったから、ちょっと少ないんだね。

勝利・ポール数や連続**なんて記録で書き換え可能な記録はほとんど塗り替えて、残りの更新可能な記録は参戦数位だからなぁ。

そーいえば、パトレーゼはベネトンでシューミと組んだ時に「あぁ世代が変わったなぁ〜」と実感して引退したんだよね。

ちなみに、参戦数などの記録はこちらのサイトのデータを参考にさせていただきました。
F1 DataWeb http://www.f1-data.jp/script/top/index.php