中国GP雑感

なにか、今シーズンを総括するようなレースでしたね
感じた点を特にピックアップすれば…
・V10最後のレースでのルノーの意地
・シューミと琢磨とモントーヤの不発
・最後に表彰台ゲットのトヨタ


・V10最後のレースでのルノーの意地
ルノーは今回は2台ともフレッシュ・エンジンを使えるレースでした。しかも、最終レースなので鈴鹿まで使用したDスペックを更に1レース・スペシャルとしたEスペックとバージョンアップして挑んだそうです。これは大きな馬力アップなどの変更はないのですが、各部の耐久性をちょっとさげドライバビリティの向上を目指したとコメントされていましたが…。レース前の予想は例によって「速さのマクラーレン」VS「信頼性のルノー」だったのですか、結果的には意外にルノーが速さでもマクラーレンを凌駕し、V10のパイオニアの意地を見せたって感じでしょうか。


・シューミと琢磨とモントーヤの不発
この3人も、今シーズンをそのまま凝縮したレースでしたね…インストレーション・ラップでマシンがいかれたのは今までも記憶にあるのですがクラッシュってのはちょっと思い出せない。想像ではタイヤに熱を入れたくて思いっきりウェービングしようとしたシューミと、とろとろ走ってオーバーヒートしたくないアルバース…直線でアルバースが加速した時に後ろを確認しないでウェービングを始めたシューミって所でしょうね。
たしか、今はグリッドでのタイヤ・ウォーマは禁止だと思ったんだけど…なので熱の入りの悪いBSでは少しでもタイヤを暖めたかったのでないでしょうか。これ、じつはクルザードのコメントでは、ぶつかった例は無くても際どい事は今シーズン何度もあったそうです。
さらに、SC中の不可解なスピン…これもウェービングに(っていうか、BSのタイヤの熱の入りにくさに)何らかの起因があるように思います。一概にBSのタイヤが悪いと言い切れないのですが、タイヤとマシンのアンマッチってのがシーズン通しての問題だったと思います。


琢磨もシューミ以上に困難なシーズンでした…フライングとギアトラブル…今シーズン通して、マシンがよければ琢磨がミス・琢磨がよければマシンが不調…これが今回両方出たようなレースでしたね。


モントーヤも…マンホールの蓋を…これはモントーヤだけが被害をうけた状況ですがモントーヤが悪いわけでもないですね…よりによってモントーヤだけが踏むってのが…今シーズンのモントーヤらしいというか…ただ、キミは「マンホールが見えたので避けた」とコメントしているんですよね。(といっても一番悪いのはマンホールをキチンと固定していなかったサーキット側ですけど…)


・最後に表彰台ゲットのトヨタ
今回もトヨタは表彰台ゲット。予選ではそんなに期待できるポジションじゃなくても2度目のSCでのピット・インをせずに終盤にスプラッシュ・ゴーで獲得、スパのドライタイヤ、鈴鹿の3Stopと結果はともかくトヨタ+ラルフはレースの頃合をみてギャンブルに出ている感じがグッド。ちょっと、ここ数戦のヤルノの腐り具合がちょっと気にかかるけど、シーズン通してトヨタの前に行く姿勢が結果に出ているような気がしますね。(BARとは対照的…)


そんなこんなで、今季を濃縮したような中国グランプリでした。
各チーム・メディア・ファンの方々、お疲れ様でした。


近いうちにシーズン総括でも書いてみたいと…ってWRCの観戦記も終わってないし、本館もそろそろ少しは…