ルノー・フェラーリ、マス・ダンパー禁止へ

えと、これは車のGの発生(加減速やコーナリング)でマシンの姿勢が変化すること(ポーポシンやロール)を打ち消す為の装置。ルノーフェラーリは実現済みでレッド・ブルあたりも開発中らしいです。

ルノーは、ビルの耐震装置やJRの振り子特急の姿勢制御と同様の装置らしく。ポーポシンやロールが発生する時のGでバラストが動いてポーポシンやロールを打ち消そうとする装置で、乱暴に表現するとノーズコーンの中で振り子が二つブラブラしている感じの物です。

フェラーリはもちっと直にサスの構造物となっているようですが、ちと詳細がわかりません。そーいえば、2年ほどだったか前にちょっと話題になったヨールコントロールってのも同じ目的の物ですが、あれは駆動系の話だったように記憶していますので、今回のものとはチト違うような気がします。そーえば、その後話題に上がらないけどどうなったんでしょう…関係ないけどヨールコントロールと聞くと♪ヨールクラップ・ヨールクラップ・ねぼすけヨールカ目を覚ませぇ♪って歌を思い出す(歌詞間違ってるかもしれない)

で、そのマス・ダンパー…禁止になりました。

このデバイスが何に抵触するか判らないんだよね…一応、モノコックにつけられた装置は固定されなければいけないって項目があってそれらしいんだけど。もちろん、操舵(ステアリング)・懸架(サス)は除外されるわけで、このマスダンパーが懸架装置の一部って見ればOKって感じもするんだけど…フェラーリはわかんないけど、ルノーは振子装置がノーズコーン内にあるみたいなのでNGといわれればって感じです。

もっとも、こいつは、コンピュータで何Gならどの位のバラストの移動ってシミュレーションは出来そうだけど、実際の効果はポストリグじゃ再現できそうにないから実走テストが物を言いそう。ってことで、資金がきつかったり、シミュレーション・リソースが限定されているチームには開発は難しそうだから、下位チームが同様のデバイスを消化するまで時間がかかるなら、まぁ禁止してもいいかなぁ

私の私見では、フェラーリよりもルノーのが進んでいるって感じを受けていて、ドライビングが"ジェントル"なフィジコよりも、"えぃ、やっ、たぁ"なアロンソに効果があるデバイスと感じていた。ということで、BSが追い上げてきた時期に、このデバイスの禁止は、ルノーフェラーリの力関係でシーズンを面白くする為のタイミングのような気もする…