BARの給油ミス

最新の情報では、給油装置ではなく、ソフトウェアのミスと発表されました。
これだけだと情報量が少ないけど、ある程度推測してみると…


給油装置には、「今何kg給油」って本体にLEDで表示されるはずだから、ソフトのミスとすれば車載のテレメトリーが「タンク空だよ」って情報をピットに送ったって考えるのが一番ありがちかな?


例えば、給油量を50kって設定して給油装置の表示が50kなのに実際は10kしか給されていないってのはソフトのミスって言わないと思うしね。


今まで、給油装置が不調で予定量の給油が出来ず、予備の給油装置の設定に時間がかかるから、一端ピットアウトさせて1周まわってくる間に予備機のセットをするって事は何度かあったと思うけど…


今回の様なのは珍しいかな…状況から見ると、琢磨は「空」でバトンは「4周分少なく」表示されていらしい。おかげで琢磨は超満タン…しかも、次の給油も予定のタイミングで予定量給したらしい…これじゃ、タイヤにも負担がかかるって。


深読みすると、今年のBARの復調を妨げた例のコレクタータンク内の燃料の残量の絡みもあるかもしれませんね…あれからかなり経ってますが、超高速セッティングで何らかのパラメータ変更でバグったって事も考えられます。


しかし、前回のトルコでも、例の鬼門の第8コーナーで、予選時に風向きが変わった事を考慮せず結果向かい風を受けてマシンがボトムして、琢磨もバトンもとっちらかる…


ここらへんは、プロドライブだったらWRCでの経験から、もっとセンシティブな対応をしたと思う…って、フライもプロドライブ出身のはず…


たしか、リチャーズはベネトン時代にベルギー等の天候の変わりやすいGPでは周辺にヘリを飛ばして数時間後の天候を予測するって事までやっていました。無論、コストが掛かり過ぎるって事でF1のみならずWRCでもレギュレーションで禁止になりましたが…


BARはホンダ資本で経営的にもリソース的にも安定して、体制でもフライ・ウィリス・フェランで整ったけど何かが足りないような気がするなぁ…

ちなみに、私は事あるごとにリチャーズを引き合いに出しているけど、リチャーズの事は好きか嫌いかで言えば、後者の方が近いです。が、今のBARに足りない物を持っている。そして、それはロン・デニス、フラビオ・ブリアトーレ、ジャン・トッド、パトリック・ヘッド、フランク・ウィリアムズそしてザウバーおじさん、さらには一時期のエディ・ジョーダンやF1に来る前のウォーキンショーも持っていると思う。…一人を除いて妖怪クラスの人ばっか…